患者の7割が20代未満

早期発見・早期治療が鍵

診察室

骨肉腫は、悪性の骨腫瘍の中で発症数が2番目に多く、子供の骨に出来る悪性腫瘍の中では最も多く見られます。
それでも発症者数は年に200人程度であり、がんの中では少ない稀な病気と言えます。
2番目に多いユーイング肉腫に症状が似ていますが、膝や肩の関節周辺に発生しやすいのが特徴です。
ほかの臓器や組織からのがん組織の転移ではない、原発性の骨肉腫患者の75%は20歳未満です。
中学や高校生の10代がほとんどですが、小児期に発症することもあります。
骨肉腫の発症部位は、膝関節の周辺が一番多く、大半が大腿骨や脛骨のそれぞれ膝に近い部分に腫瘍が生まれます。
次に多いのは上腕骨の肩関節に近い部分ですが、骨盤や肩甲骨、あごなど他の場所に出来る事もあります。
最初は歩いたり運動をしている時やその後に痛みを感じます。
10代の発症が多い為、筋肉痛や成長痛と間違われやすく、その為に長期間放置されてしまう事があります。
進行してくると安静時でも痛みが続くようになり、痛みも強くなっていきます。
骨に出来た腫瘍が大きくなって周辺の骨が破壊されていくので、患部が腫れ、その部分が熱を持つようになります。
また関節周辺に発生した場合、関節の曲げ伸ばしが困難になり、ちょっとした衝撃で骨折する事もあります。
骨折したことで病院に行き、それで腫瘍が見つかるという事もあります。
転移する先は肺が最も多く、骨肉腫の死亡原因の一位となっています。
反対に、転移が認められなかった場合の5年後生存率は75%を超え、かつてのような不治の病というイメージではなくなってきています。
そういった事からも早期発見が大切と言えます。

腫瘍のひとつになります

模型

骨肉腫という病気をご存知でしょうか。
発生率の高くない病気の為、あまり知らない方も多いと思います。
今回は骨肉腫の原因や症状などをご紹介していきます。
骨肉腫とは、骨にできる悪性の腫瘍の事を言います。
多発性骨髄腫と悪性リンパ腫を除く骨の悪性腫瘍のうち、最も発生率が高いと言われている病気の一つです。
最初に記載したように、発生率については低い病気であり、人口100万人に対して数人程度の頻度で発症する病気で、年齢・性別に関係なく発生します。
ただ、若者の発生率は高く、10代から20代での発症率が75%とその大半を占めています。
原因についてですが、現在の所はっきりしたものはわかっていません。
遺伝的な問題があるのではないかと言われていますが、いまのところ不明です。
次に症状ですが、初期症状は特にありません。
時間とともにその部位に腫脹・疼痛が見られ、進行が続くと激痛が走る事もあります。
また、筋肉痛のような症状が続いたり、骨折しやすくなるという症状もみられるそうです。
もし骨肉腫と診断された後は、新補助化学療法を行うか、患肢温存手術を行う事になります。
新補助化学療法とは、手術を行なう前と後に行なう、抗がん剤治療を同時に行なう手術方法です。
手術の前後に化学療法を行なうことによって、5年生存率が半分以上になると言われているので、早期発見を心がけることが大切です。
次に患肢温存治療手術ですが、手足の骨を残した状態で手術を行なうというものです。
ただしその温存手術が合わなかったのであれば、最終的に手足の切断を含む肢切断術が用いられます。
悪化したあとに治療をするのではなく、骨肉腫を治すためには、やはり早期発見が絶対条件になります。
外傷等の覚えがない腫脹や痛みなどが続くときにはそのまま放置せず、クリニックを受診しましょう。

痛みが続いたら早めに受診

看護師

骨肉腫は骨に発生する癌であり、ほかの部位にできたがんが骨に転移した転移性と、骨自体に発生した原発性に分類され、原発性骨肉腫は10代から20代の若い世代の人たちに多く発生するものといわれています。
基本的には体中のどこの骨にも発生するリスクはあるものですが、もっともおおいのは膝周辺の骨になります。
膝関節のすぐ上にあたる大腿骨遠位や膝関節のすぐ下の腓骨がそれにあたり、その割合は骨肉腫の中の6割程度を占めるといわれます。
若い世代の人にとって、膝の痛みというのはスポーツによる筋肉痛や、襲撃な成長に伴う成長痛などと勘違いしやすいもので、様子を見ているうちに発見が遅れるというケースも少なくありません。
筋肉痛や成長痛と異なり、骨肉腫の痛みや腫れはだんだんひどくなっていくものであるため、おかしいと思ったらなるべく早く受診することが大切になります。
骨肉腫の治療法としては、抗がん剤を用いた化学療法と、手術による外科的療法があり、患者さんの状況に応じて治療方針が決められていく事になります。
骨に発生する癌であるため、進行してしまっていたり、抗がん剤の危機が悪いなどと言った場合には、その部位を切断するという選択肢が取られることもありますが、現代の医療では温存したまま治癒をめざすケースが増えてきています。
ほかのがんと同様に、放置することでほかの臓器に転移するリスクがあるため、早期発見早期治療が重要となってきます。